2018年5月27日 (日)

音楽鑑賞編29 ~プリンスのすすめ~

zouの密かに確信していることの1つに、「洋楽好きの人は最後には必ずプリンスに帰ってくる」というものがあります。逆を言えば、プリンスを理解できない人はまだまだ洋楽通とは言えない、ということだ。
もちろん好みもあろうが、相当数調査した上でこの結論をzouは導き出した。
さあ、まだプリンスを聞いてない方、もしくはパープル・レインかベスト盤程度しかかじってない方、プリンス聞きたくなってきませんか?
ただ、焦る必要はありません。最初に書きましたが、“最後には帰ってくる”ということです。
プリンスはバカ売れした極上のポップスもありますが、その実、洋楽初心者にはおおよそ理解不能な曲が多々あります。しかし最初理解できなくても洋楽を聴き続けていればいつか理解できるときが来て、プリンスが好きになるのです。

殿下は2016年に亡くなられました(享年57歳)。本当にあっけない最期でした。
際どい衣装と化粧、そしてファンク直系のファルセットボイスによりデビュー当時からキワモノ扱いされることも多かった殿下は、おそらくコンプレックスの塊だったのではないかとzouは思っている。身長も欧米人にしてはかなり小さい(160cmないと言われている)ことや、黒人であること、幼少時代の家庭環境などなど。
それを隠すことなく逆に堂々と自分をさらけ出し、音楽にぶつけている。もちろん音楽的才能は圧倒的で、多彩な音楽性もさることながら多作さにも舌を巻く。

ちなみにゲイにしか見えないが、あくまでこれはキャラ設定であり、実はストレートなんだそうだ。とてもそのように見えないが。それはさておき、そんなプリンスのおすすめアルバムはこれだ。

◆アラウンド・ザ・ワールド・イン・ア・デイ(1985年)
“世界一周一日の旅”と題されたこのアルバムはポップでキャッチーな曲が多く、旅をしているというよりはメリーゴーラウンドに乗っているような気分になる。zouは「Pop Life」を強く押したい。キャッチーでありながら異次元に入り込んだようなトリップ感がたまらない最高の1曲。



◆1999(1982年)
世紀末を踊り明かそうというテーマ。タイトル曲も緊迫感はなく、まるでパーティーをしているようだ。プリンスの世紀末感は不安ではなく、楽しい時代の幕開けというイメージだったんだろうか。zouの行きつけのBarで1998年~1999年の年越し一発目に“1999”をリクエストしてかけてもらった思い出の1枚。



◆パープル・レイン(1984年)
若干ミーハー的要素があるためzouの好みではないが、やはりこれも外せないだろう。プリンスの同名の自伝的映画とともに大ヒットしたアルバム。zou押しは「I Would Die 4 U」。



◆ラブセクシー(1988年)
ん~、このジャケットはプリンス以外ではできないのではないか。各曲にはタイトルがあるものの全体で1曲の構成。プリンスならではのセンスとアイデア溢れる曲がこれでもかと畳み掛けてくる。

音楽鑑賞編28 ~I Want Youのすすめ~

今回はアルバム単体のおすすめです。
マービン・ゲイと言えば「What's Going On」が代表作として必ず挙げられますが、それ以上の大傑作、1976年のアルバム「I Want You」の紹介です。
捨て曲一切なし。曲の流れ、アルバムの統一感、ジャケットも含め全てがパーフェクト。zouの中ではソウルのアルバムで最高の1枚と評価している。

ジャケットを見て分かるとおり、アルバム全体を通してイメージは夜、そして激しいダンスと甘い戯れ。
レオン・ウェアから譲り受けた形となった“いわく付き”のアルバムと言われる。ほとんどの作曲はレオン・ウェアだが、それをマービン・ゲイ流解釈により見事に消化し、アルバムとして素晴らしい出来となっている。
1曲目「I Want You」のイントロから激しく、熱く、せつなく、そしてセクシーさ全開で始まり、一気にA面ラストの「I Wanna Be Where You Are」(一部LPではタイトルクレジットなし)まで聞かせる。
そしてB面では再度「I Want You」のイントロから始まり、楽しく甘い夜は続く。B面ラストの「After the Dance」で一日は終わり、心地よい眠りにつかせてくれる。

zouの人生におけるアルバムBest10に入ってくるものであり、激しく推したい。ソウル好きの方にはもちろん、ロックファンにも絶対に聞いてほしい1枚。




関連アルバムとして、そのわずか3か月後にレオン・ウェアが出した「Musical Massage」もあわせて聞いておきたい。共同制作だったとは言え、マービン・ゲイのバージョンに思い切り影響を受けており、「I Want You」の姉妹作といえよう。



「I Wanna Be Where You Are」はレオン・ウェアがマイケル・ジャクソンのソロデビュー作(1972年)に提供した曲で、全く違うものに仕上がっているため、それぞれ聞き比べてみてもなかなか面白い。zou的にはマービン・ゲイのバージョンが大好きで、ぜひフルバージョンで聞いてみたかった。



1984年にマービン・ゲイは牧師だった父親に銃殺され、悲運の最期を遂げます。まったく惜しい人をなくしました。彼のこのような素晴らしいアルバムをもっと聞きたかったものだ。

2018年5月20日 (日)

音楽鑑賞編27 ~ジョー・ジャクソンのすすめ~

ロイヤルアカデミー出身の知的ミュージシャンのジョー・ジャクソンだが、日本では「ステッピン・アウト」が少し売れたくらいで詳しい人も少ないのではないでしょうか。
アルバムごとにポップ、ロックンロール、ジャズ、クラシックというように色を変えていくタイプのアーティストなので、ファンがついていけないこともありそうだ。

zouもそこそこ好きな程度でしたが、遊びに行ったアメリカのある都市でたまたまライブやっていたので見て、最後握手までしてきました。そのころは原点回帰でロック色強めの音楽をやってたので、そのライブはだいぶ盛り上がりましたね。それ以来の大ファンです。

そんなzouがおすすめするジョー・ジャクソンのアルバムはこれだ。

◆Look Sharp!(1979年)
ジョー・ジャクソンのファースト。最初だけあってか、彼にしてはオーソドックスなロックを展開しており、良質な音楽を堪能できる。決して派手さはないが、この中の「Is She Really Going out with Him?」が好きかどうかで彼の曲が合うかどうかの目安になるのではないか。ぜひ試しに聞いてみてほしい。



◆ナイト&デイ(1982年)
都会的なセンスを入れ、捻ったポップ、AORといった感じの曲をズラリと並べた好アルバム。時代にもマッチしたのか、「ステッピン・アウト」含むこのアルバムは世間からも好評を博し、かなりのセールスをあげた。



◆Body and Soul(1984年)
ジャケットは完全にソニー・ロリンズをパクったものでしょう。このアルバムも「ナイト&デイ」の延長線上にあると言える。zou押しは「You Can't Get What You Want」。ノリもよく最高の1曲だ。

ジョー・ジャクソンはクラシック出身であるため、そういう意味では1997年に出した「Heaven & Hell」は本来、彼の得意分野かもしれない。7つの大罪をモチーフに仕上げている。完全にクラシックであるため、プログレ好きには良いかもしれない。

音楽鑑賞編26 ~マイケル・ジャクソンのすすめ~

まさかとは思いますが、皆さん、マイケル・ジャクソンをバカにしたりとか、キワモノとしてしか見ていないってことはないですよね。
たしかに生前はかなりスキャンダルやなにかとゴシップ系の話題に事欠かないお騒がせな人でした。
まあ黒人だったのが、いつしか白人になったりしましたしね。
整形しすぎて顔に穴が空いたとか、ネバーランド作ったとか、1日の生活費が1億円だのとか、確かに面白いネタが多かったですよね。
そして今も遺産やネバーランドなどを巡ってたびたび話題になってます。
死後にもアルバムを何枚か精力的?に出しており、実はアマゾンあたりで生きているのではないかという、まことしやかな噂もあります。なんか彼ならやほんとにやりそう・・・。

それくらい興味を持たされてしまう彼ですが、アーティストとしては素晴らしいとzouは思うのです。ちゃんとアルバム聞けばそれはすぐに分かるはず。ただのお騒がせの面白外人タレントではなく、ちゃんとしたミュージシャンなのです。

切れっ切れのダンスの印象が強く、楽器を弾いているのを見ることはほとんどありませんが、作曲も意外としている。名曲「Bad」の作曲が自身だと知ったときは衝撃を受けました。
マジか、歌って踊るだけじゃないのかと。
アルバム「Bad」ではほとんどマイケルの作曲です。「We Are the World」もスティービー・ワンダーとの共作だしな。実はやっぱりスゴい人なんです。

あと彼の曲の聞き所として、歌詞じゃない部分の雄叫びというか奇声というか、例の「ホウッ!」とか「アオッ!」とか「ダッ!」とか、ノリを表現するあの技術はとにかく笑えます、いや、素晴らしいです。
そこを技術と捉え、気にしながら聞いてみるとまた違った良さが見えてくるかもしれません(笑)。ということで、今回はマイケル・ジャクソンのおすすめアルバムを紹介します。


◆Off the Wall(1979年)
クインシー・ジョーンズのプロデュースにより、それまで単なる黒人シンガーだったのが、一気にポップスターに上り詰めることとなる記念すべきアルバム。クインシー・ジョーンズの力が彼の才能を開花させたと言って良いだろう。「Rock With You」を万一聞いていないなら絶対に聞いておきたい最高の1曲。



◆スリラー(1982年)
総売上5000万枚とも言われ、ギネスにも認定されているというモンスターアルバム。売れるにはやはり理由があり、聞けばなるほどと納得せざるを得ない。これまで避けてきた人もいるだろうが、絶対にきちんと聞いておくべきアルバム。



◆Bad(1987年)
スリラーから5年を経てようやく出たアルバム。年月かけて練りに練ったその内容は濃い。キング・オブ・ポップの名に恥じない名曲がズラリと並ぶ。zou押しは空耳のイントロが素敵な「スムース・クリミナル」。「パン、茶、宿直!」と絶対に言っている。

やはり定番の3枚となってしまうが、これ以外のアルバムもそのクオリティは高い。十分に聞くに値するものばかりだ。
また、マイケル・ジャクソンの場合は、ダンスも最大の魅力の1つであるので、PVもぜひチェックしてほしい。

2018年5月14日 (月)

音楽鑑賞編25 ~洋楽中級者へのおすすめ超名盤選 その6~

今回の洋楽中級者向け超名盤選は、おしゃれ系Part2です。
この5枚もなかなかかっこいいものばかりです。ぜひ聞いてみましょう~。


◆ナイト・フライトⅡ/ナイト・フライト(1981年)
2人組ユニットのナイト・フライトはAORのジャンルに入ることもあるが、イメージはおしゃれなソウル・ポップといったところか。とても聞きやすい。「You Are」はSMAPの「がんばりましょう」の元ネタとのこと。「Ⅰ」も同様におすすめ。2枚しかないのであわせて聞きましょう。



◆ブラザー・トゥ・ブラザー/ジノ・バネリ(1978年)
ジノ・バネリはかなり良いっすよ。1曲目の「Appaloosa」から、あーかっこいいなって必ずなります。センスのある人はロックでもポップでもバラードでも、どんな曲作っても良い曲になる典型。絶対おすすめアーティスト。せめてベスト盤は聞いておきたい。



◆シルバー/シルバー(1976年)
AORの先駆けとなったシルバー唯一のアルバム。優れたメロディセンスとコーラスが多用された楽曲はとても聞きやすく名盤の名にふさわしい。



◆フレンチ・キス/ボブ・ウェルチ
フリートウッド・マック、パリスと渡り歩いたボブ・ウェルチのソロ作。甘い声でロックポップ系を展開する。「センチメンタル・レディ」はフリートウッド・マック時代のセルフカバー。ジャケットもなかなか渋い。2012年に自死。



◆シャウト/ティアーズ・フォー・フィアーズ(1985年)
ローランド・オーザバルとカート・スミスの2人組ユニット。傑出したポップセンスとがっつりシンセがうまくマッチしている。このセカンドアルバムは世界中から絶賛を浴びた。この後も優れたアルバム、ヒットソングを連発していたが、カートが脱退し、ソロプロジェクトになった。この前後のアルバムも名盤でおすすめ。

2018年5月 6日 (日)

音楽鑑賞編24 ~洋楽中級者へのおすすめ超名盤選 その5~

洋楽中級者へのおすすめ、今回はシンガー・ソング・ライター系Part2です。
やはりシンガー・ソング・ライター系は良い音楽が多いので、聞いていないものがあれば、ぜひ聞いてほしいですね。


◆ハース・フロム・アース/ハース・マルティネス(1975年)
ザ・バンドのロビー・ロバートソンのプロデュースによるデビュー作。ボサノヴァ、ブルース、カントリーなどの下地をうまくポップスに昇華させている。歌声にも優しさが満ち溢れており、隠れた名盤として語られることが多いアルバム。



◆Now That Everything's Been Said/The City(1968年)
キャロル・キングがソロの前に組んだThe City名義唯一のアルバム。超名盤「つづれおり」を出す前だが、その曲のクオリティはハンパなく高い。さすがのソングライティングだ。zou押しはなんとも美しいメロディラインの「Paradise Alley」。



◆The Tin Man Was a Dreamer/ニッキー・ホプキンス(1973年)
ビートルズやストーンズ、ジェフ・ベック・グループなど名だたる世界的グループのセッション・ミュージシャンとして活躍したニッキー・ホプキンスのソロ。もちろんピアノは一流だが、下手うまなボーカルが素朴感ありありで身近に感じ魅力。



◆ゴナ・テイク・ア・ミラクル/ローラ・ニーロ(1971年)
ニューヨークの香り漂うその歌声と楽曲の澄んだ空気感が魅力。ローラ・ニーロの繊細さがどの曲からも伝わってくる。タイトル曲「ゴナ・テイク・ア・ミラクル」は相当名曲。



◆サザン・ナイツ/アラン・トゥーサン(1975年)
プロデューサー、アレンジャーとして活躍していたアラン・トゥーサンのソロ作。ニューオリンズ・サウンドをうまくソフトに消化し、上質なポップスに仕上げている。ファンキーでありながら、まろやかなサウンドとなっている。

音楽鑑賞編23 ~a-haのすすめ~

いや、別に興味のない人はいいんです。80年代のポップスってダサイよねっていう人はそれで構いません。zouはとにかくa-haが大好きなんです。

zouが初めて買った洋楽のアルバムはa-haの「ハンティング・ハイ・アンド・ロー」です。どうしても「テイク・オン・ミー」が聞きたくて、なけなしのお金を持って学校の帰りにレコード屋さんでCDを購入。どきどきしながらコンポにCDを入れる。歌詞カードの日本語解説を丁寧に読みながら聞く。
へぇ~、ノルウェーの人なんだ~。ほ~、テイク・オン・ミーは全世界13カ国で1位をとったのか~、など。データを落として聞く現代の人には分からないかもしれないが、1枚1枚のアルバムをどれくらい大事にして聞いていたことか。思い入れが違うんです。
a-haのPVも当時流行りましたね。イラストが実写になったりするやつですが、それが話題になること自体、今の時代ではないことです。

そんなa-haに対して熱男のzouが勝手におすすめするアルバムは以下の2枚です。


◆ハンティング・ハイ・アンド・ロー(1985年)
「テイク・オン・ミー」含む記念すべきファースト。ノルウェーでは人口の半分がこのレコードを買ったとか。ずば抜けたポップセンスと北欧の澄んだ空気感を持ち合わせるとともに、ルックスも良かったためアイドル的な存在として一世を風靡。このアルバムで一気に世界中の注目を集め、人気を博した。



◆スカウンドレル・デイズ(1986年)
相当なプレッシャーと注目を浴びたセカンドアルバム。どのアーティストでもそうだが、最初にどっと売れてしまうと、次がやりにくいというのはあるだろう。「テイク・オン・ミー」を期待していたファンは少し違ったかもしれないが、a-ha独特の澄み切った音楽世界がこのアルバムで確立された。



おすすめアルバムとしては、コアなファン以外は上記2枚でいいだろう。zouはもちろん全て聞いているが、これらを超えるアルバムを作ることは彼らにもできなかった。
そんなzouが独断と偏見に充ち満ちて選ぶ10曲は以下のとおりだ。

スカウンドレル・デイズ/スカウンドレル・デイズ
Waiting for Her/イースト・オブ・ザ・サン・ウエスト・オブ・ザ・ムーン
The Weight of the Wind/スカウンドレル・デイズ
Train of Thought/ハンティング・ハイ・アンド・ロー
Dark is the Night for All/メモリアル・ビーチ
I've Been Losing You/スカウンドレル・デイズ
マンハッタン・スカイライン/スカウンドレル・デイズ
The Sun Always Shines on T.V./ハンティング・ハイ・アンド・ロー
Take on Me/ハンティング・ハイ・アンド・ロー
You Are the One/ステイ・オン・ディーズ・ロード

やはりどうしても初期の曲になってしまいますね。
まあこれも分かる人だけ分かってもらえればいいんですけど、ほんとに意外とa-haはおすすめなんです。

音楽鑑賞編22 ~トッド・ラングレンのすすめ~

皆さん、トッド・ラングレン、聞いてますか?
最近もNEWアルバムを出すなど、精力的に活動はしているようですね。

zouはトッド・ラングレンをアメリカの小さいライブハウスで間近で見ました。20年くらい前でしたが、ライブフィーは25ドルくらいだったでしょうか。娘が婚約しただのとかで最初上機嫌でしたが、最後はなぜか怒って帰りましたけど。

そんな気まぐれトッド・ラングレンですが、その音楽はこれぞ奇才って感じです。
希代のメロディメーカーであることは間違いないが、そのときにやりたい音楽をやるタイプの人なので、アルバムによっては延々プログレのようなことをやってるなど相当入りづらいものもあり注意が必要。そこらへんを踏まえ、zouがおすすめする厳選3枚はこれだ。


◆Runt: The Ballad of Todd Rundgren(1971年)
トッドの才能が止まらなくなった2作目。とくに前半の流れはほんと最高。「ブリーディング」のノリ、「Wailling Wall」の息詰まる静寂感。次作の名盤「サムシング/エニシング」に繋がる重要作。



◆サムシング/エニシング(1972年)
やっぱりこれは外せない。超名曲「I Saw the Light」は何回聞いてもキュンキュンくる。イントロからゾクゾクする。2枚組の大作だが、全体通して非常に聞きやすい曲が揃っている。ただし、トッドらしく一般受けしない聴きづらい曲もたしかにある。zou押しは「Dust in the Wind」。



◆A Wizard, A True Star(1973年)
シングル曲はトッドの真骨頂であるポップセンス溢れるものをコンスタントに出し続けている一方で、このあたりから好きなようにやり出し、音楽通やトッドファンからは絶大な人気を得ているものの、明らかに一般受けしなくなっていく。



まあ、トッドの最大の魅力はその類まれなポップセンスにあるということであれば、ベストで攻めるということもあるだろう。彼の広い活動期間をある程度網羅した以下のベスト盤もポップソングがごっそり詰まっており、そういう意味ではおすすめ。

2018年4月30日 (月)

音楽鑑賞編21 ~カーペンターズのすすめ~

カーペンターズってほんと良いですよね~。
リチャードのセンスある編曲、カレンの素晴らしい歌声。ポップ良し、バラード良し、ほんとどの曲も心に染みます。

32歳という若さで夭折した悲運の歌姫カレン。うんうん、そういや昔、ベスト盤買って聞き込みましたよ~、って言ってるあなた、ちょっと待った!
カーペンターズをベスト盤止まりにするとは、なんてもったいないことをするんですか。絶対にアルバム単位で聞くべきアーティストです。どのアルバムも非常にクオリティは高く、有名な曲の間に埋もれているアルバム曲もほぼ捨て曲はありません。

zouも学生の頃、学校へ行かず、家にこもってカーペンターズを聞きながら村上春樹の本を読むというような生活をしていたものです。

そんなカーペンターズ・フリークのzouがおすすめするカーペンターズの“隠れた名盤”3枚は以下のとおりだ。


◆涙の乗車券(1969年)
これがデビュー作。このアルバムではリチャードとカレンが交互にボーカルをとっている。もちろん「Close To You」は名曲だが、アルバム曲「Eve」や「ワンダフル・パレード」、「Someday」なども秀逸。



◆遙かなる影
アメリカのすごいところは1曲流行るとそれに乗っかってアルバムを畳み掛けて出してくるところだ。このアルバムも大ヒットした「Close To You」を前面に押し出し、ファーストからわずか数ヶ月後に出たが、かと言って決して手は抜かずしっかりした楽曲がズラリと並ぶ。zou押しアルバム曲は「ラヴ・イズ・サレンダー」。



◆メイド・イン・アメリカ(1981年)
このアルバムはヒット曲こそあまりないものの、アルバム全編にわたり、カレンの美しくそして優しい声に包まれており、どの曲もクオリティは高い。カレンの死の1年半前のアルバム。zou押しアルバム曲は「Strength of a Woman」、「I Believe You」。



もちろん隠れていない名盤の「A Song for You」や「Now & Then」はヒット曲がごっそり詰まっており、必ず聴いてくださいね。

音楽鑑賞編⑳ ~リトル・フィートのすすめ~

ミュージシャンズ・ミュージシャンと呼ばれる“リトル・フィート”だが、ぜひミュージシャンじゃない方にも聞いていただきたい。
これもサザンロックだが、その雄である“ザ・バンド”とはまた一風違った、ローウェル・ジョージのセンス溢れるサザンロックを堪能できる。

ローウェル・ジョージはフランク・ザッパのマザーズ・オブ・インヴェンションに入り、その後リトル・フィートを結成。しかし、34歳の若さで夭折している。
一日中聞いてても飽きないバンドで、ひたすらローウェル・ジョージの世界に浸ることができる。

そんなzouがおすすめするリトル・フィートのアルバム厳選4枚はこれだ。


◆ディキシー・チキン(1973年)
名盤中の名盤。これを名盤と呼ばずしてどれを言うか。リトル・フィートの3作目だが、脂の乗り切っためちゃくちゃかっこいい演奏とローウェル・ジョージの自由奔放なボーカルが聴ける。zou押しは「Fat Man In The Bathtub」。たしかに泥臭い音楽ではあるが、全ロックファン必聴のアルバムだ。



◆セイリン・シューズ(1972年)
リトル・フィートはジャケットにも凝っている。なんだこの生物は!?zou押しの「ウィリン」は実はファーストアルバムに入っている曲のセルフカバー。次のアルバムでもうカバー?って感じですが、両方を聞き比べてみるのもなかなか乙。



◆リトル・フィート(1971年)
このファーストではリトル・フィートとしてのスタイルは完成していないものの、その意図は十分に伝わってくる。それぞれの曲も緻密に計算されており、ある意味別物として楽しめる好アルバム。



◆ウェイティング・フォー・コロンブス(1978年)
ジャケットのトマト人間が印象的な2枚組の大作ライブアルバム。スタジオバージョンとはまた違った、良い意味で力の抜けた楽しい演奏が聴ける。



アマゾンで格安で購入できる「リトル・フィート/オリジナル・アルバム・シリーズ BOX SET」では、ファーストからのアルバムが5枚入ってこの価格。絶対お得でおすすめだ。

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